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創作に関する悩みを抱えている人の為のブログです。主に創作関連、作品、芸術、心理学などを発信していきたいと思います!

服のシワが描けるようになりたい?ならば服の構造とシワの法則を理解しよう

 

 


「服のシワってなんだっけ?」「描いてみたけど全然シワっぽくない・・・。」と悩んだことはありませんか?

 

その気持ちよくわかります。僕も美術部に入る前はどんなに一生懸命やっても、縦に線をひいたり、S字みたいになったりしてリアルなシワを出すことができませんでした。

 

結局、あらゆるものを描けるようになるには構造を理解するしかないです。構造をりかいしてないということは、描きたい対象関する情報量が少ない状態でもあります。

 

情報が頭にはいってないと、細かい所まで描くことができません。逆に言えば

構造さえ理解すれば服だけでなく、そのシワも描けるようになるということです。

 

 

 1.服のシワが描けない理由

今までよく同じ美術部員だった人や同じ漫画家志望の人からよく

「服のしわってムズイわ~」「どう描けばいいか分からないよね~」

という声を聴いたことがあります(自分もその一人ですが・・・。)

 

その理由を聞いてみたところ、大きく分けて3つの特徴がありました。

①服の構造を理解していない

②重力という概念が頭から抜け落ちている

③イメージし辛い

 

①は服の構造というのは使っている部位、縫い目などのあらゆる要素が入っています

構造を理解するということは、それらを含む基礎を知るということです。

構造を知ると、衣服とシワを両方知ることができます。

②は皆さん自身理科や物理で重力という単語を目で触れたことがあるかと思います。

それにより、着ている服全体が下にある地球の中心へ引っ張られています。

服の上部を両腕で持ち上げてみてください。すると、カーテンみたいに波打っているはずです。これがその原理です。

③はこれに関しては、僕自身も相当悩みに悩んだことがあります。

創作に携わる者は皆描くときには何かしらのイメージや例えを用いながら、

表現します。

何かを描くには、頭の中でイメージを考えるのではなく

イメージを覚える事が重要であるという事が分かります。

その為、デッサンや写生が役に立ちます。

 

2.服の構造とシワの法則

では、服の構造を型紙を通して理解し、

自分がここ数年で発見した法則をご紹介します。

これで貴方もリアルなシワを短い時間内効率よくで描けるようになります。

ここではニットを例とします。

下記を参照

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ニットは立体的なつくりとなっており、身体に余裕がある構造になっています。

その分、身体の動きに合わせて形状を変化させやすく、

特に関節部に筋肉による運動エネルギーが溜まり、

シワが発生する仕組みになっています。

それに加え、縫い目は衣服が身体全体を筒状に覆う機能を持たせる

役割があるのですが、すなわち縫い目同士が布生地を互いに引っ張り合う性質を

持っています。着ていない衣服の身頃の左右(身体でいう横腹の当たり)の縫い目を

両手で軽く持って引っ張ってみてください、

横に何本か線みたいなシワが出てくるはずです。

縫い目は人間の動きに対して、耐久性をを保ち、そこから発生する運動エネルギーを分散するために、シワを作っているのです。

このことから縫い目もシワを発生させる要因であると言えるでしょう。

関節の筋肉の運動エネルギー+衣服の縫い目による筒状を保つ性質+地球の重力

言い換えると、シワは縫い目からスタートして関節に溜まりやすく、常に下の方向に向かって落ちるように進んでいるとういうことです。

これを活かして描くと、

⓵関節部の縫い目の外側に向けて曲線的な線を描く。

⓶重力によって出来る重量感を表わす為にシワの間に挟まれている

ミニサイズのシワを加える。

これはズボンでも使えるテクニックです。下に行くほど上からの大きなシワの圧力が大きくなるのでシワを溜めるのがポイントです。

 

3.陰影

さらに陰影を加えるとさらに立体感が増します。シワと言うのは波のように横に波打っているので凹凸が生まれますそれにより陰影も生まれます。よりリアリティーを増すためにも立体的に捉えておくと良いでしょうさらにはグラデーションを利用すると全体的に見栄えが良くなります。

下の図を参照に

 

4.要注意

ですがそんなシワにもつけるときには注意点があります

逆につけすぎると全体的の見栄えが悪くなりシワが模様みたいになってしまいますつまり 見づらくなると言う事です。パーツごとに全体の割合を10割だとすると袖の使用6割見頃のシワを3割程度に抑えておくと良いです。何事にもバランスと言うものは大切です

 

5.まとめ

シワの発生要因は3つ

地球の重力、関節の運動エネルギー、衣服の縫い目

描くときの手順としては関節部の縫い目から外側に向けて曲線的な線を描く

重量感を表すために大きいシワの上下に小さなシワを加える。

陰影+グラデーションでさらに見栄え良く

シワの量は各パーツごとに袖6割、身頃3割程度に抑えておく

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

これらの記事があなたにとって少しでも役に立ってくれたら幸いです